車載専用のAmazonスマートスピーカー『Echo Auto』が日本でも発売された。
購入から1ヶ月間、主に通勤時の30分間毎日使い続け、ある程度の所感・知見が貯まってきたのでレビューしていこう。
結論から申し上げると、以下4つの悩み・欲求に該当するのであれば、購入しても良いが、該当しない人には正直おすすめできない万人ウケの無いデバイスだ。
- 運転中のながらスマホをやめたい方
- ハンズフリーで音楽・ニュースを聴きたい方
- Alexaを使ってみたいけど声出すのが恥ずかしい方
- 同乗者に『なんか凄い』と喜ばせたい方
ただ、使いこめば使い込むほど使い勝手も良さが実感できる『スルメ的アイテム』で、また一段とカーライフを楽しいモノにしてくれる。
特に音声操作を今まで使った事がない方だったり、家に家族がいる中、声で操作することに抵抗感がある方にとって、一人で運転する機会が多いなら恥ずかしがる事なく『Alexa』に語りかける事が出来る。
Echo Auto
目次
Alexaで音声操作できること・EchoAutoの用途
『Alexa(アレクサ)』とは、Amazon社が開発した『AI(人工知能)』が答える『音声アシスタント』
スマートスピーカーの最大の魅力は何と言っても『音声で操作できるワクワク感』だろう。
Alexaにどのように話しかければ良い?
じゃあ『Alexa』にどのように話しかけ、どのようなことができるのか?
- 『アレクサ、今日の沖縄の天気は?』
- 『アレクサ、今日のニュースを教えて』
- 『アレクサ、3分タイマー』
- 『アレクサ、エアコンをつけて』(※対応機器・スマートリモコンがある場合)
- 『アレクサ、何か音楽再生して』(※Amazon Musicなど)
- 『アレクサ、この曲のタイトルを教えて』
- 『アレクサ、炭酸水を買い物リストに追加して』
- 『アレクサ、キャットフード購入して』
例えば『アレクサ、静かな音楽を流して』と話しかけると、ムードのある曲を選んで再生する。
ウェイクワードの後に『やってほしいことを伝える』だけで、天気・ニュースやお買い物リスト、音楽を流してくれたり、家電のリモコンの代わりなどをしてくれるんだ。
我が家ではコスパ高きスマートスピーカーEchoShow5を使っているけど、日常の小さい動作をサポートしてくれるからマジ助かるし、もはやAlexa無しの生活には戻れない。
Echo Show5
EchoAutoの用途
今回紹介するEcho Autoは車の中なので家電の操作はできないけど、主な用途として、
- 『アレクサ、プレイリスト〇〇をシャッフル再生』
- 『アレクサ、今日のニュース』
- 『アレクサ、ラジコを開いて』
- 『アレクサ、音楽を再生』
- 『アレクサ、音楽をとめて』
- 『アレクサ、音量を上げて』
など音楽・ラジオ・ニュースの再生だったり、オーディオの操作が主な使い途となる。
面白いのがアナウンス機能。『 アレクサ、〇〇をアナウンス』と伝えると、家にあるEcho端末に自声でアナウンスが流れる。在宅の妻ちゃんも最初はビックリしたそうだが、今では『今から帰るね』と、職場からの帰宅をLINEする間もなく運転しながら伝える事ができる。
Echo Auto
Echo Autoの付属品
- 本体
- エアベントマウント
- シガーソケット用充電器
- Micro USBケーブル(1m)
- 3.5mm AUXケーブル
- 説明書
AUXケーブルなんて要るのか?と思ったけど、オーディオナビとEchoAuto本体を無線ではなく有線(AUXイヤホン端子)でも繋げられるように同梱しているみたい。
未だにMicroUSBの仕様は残念だけど、別に取り外しすることも無いだろうからまぁ良し。
本体上部には8つのマイク孔があり、いかにも音を拾ってくれそうだ。Amazonロゴの主張もさりげない。
右のボタンはマイクのオン・オフの切替、左はアクションボタン。
アクションボタンは、声を出さなくてもアレクサと呼びかけた状態になるので、反応してくれない時の保険となる。またアクションボタンを8秒間長押しするとBluetoothのペアリングモードに切り替わる。
Echo Auto
【とても簡単】EchoAutoを装着する
まずは設置場所を決めるんだけど、付属のマウントは芳香剤に見られるようなエアコンの吹き出し口に差し込むタイプ。
吹き出し口の形状によって設置できないので、事前にマイカーは適合しているかを必ず確認しよう。私は開封時にチェックしたので内心ヒヤヒヤだったが、幸いにも適合していた。
マウント上部がマグネットが付いていて、本体下のくぼみにドッキングさせる。ゆすっても脱落しない頑丈さがある。
電源はシガーソケットに差し込むタイプのUSB電源アダプターが付属されている。(私は入ってないと思い別途購入してしまった。ぴえん。)
電源アダプターから付属のMicroUSBケーブルと本体を接続させれば設置完了。
EchoAutoを設定する
一番の鬼門となる『設定』だが、手順を踏めば難しくないのでひとつひとつゆっくり進めていこう。
- EchoAuto本体
- カーオーディオ・カーナビ
- Alexaアプリをダウンロードしたスマホ
EchoAutoのセットアップは『Alexa』アプリを使う。スマホに入っていない方は、事前にダウンロードしておこう。
はじめにスマホと電源を入れたEchoAuto本体をBluetoothで接続させ、『Amazon Alexa』のアプリを開こう。
ホーム画面下の『デバイス』へと進み、画面右上の『+マーク』をタップ。
『Amazon Echo』を選び、車のマークが描かれた『Echo Auto』を選択。
予めペアリングさせた本体が検出されるので、『Echo Auto 〇〇』を選択する。
マイカーのオーディオナビはBluetoothに対応しているかを聞かれるので、ある場合は『はい』と選択しよう。無い場合は『いいえ』を選択し、AUXケーブルの有線接続を案内される。
カーステレオとの接続がされているかカーオーディオ側から音が流れる。音楽が聞こえたら『次へ』を選択。 Alexaさんの声チェックが入るので指示に従おう。
セットアップ完了。お疲れ様でした。
Echo Auto
Echo Autoを1ヶ月使ってみての所感
約30日間、出退勤の時間帯に声を掛け続けた『Echo Auto』
家でも『EchoShow5』で Alexaを多用しているからか、うまく私のカーライフに溶け込んでくれた。使い込んでく中で良い部分・悪い部分が色々垣間見えたので、公正な評価をお伝えする。
良いところ
グッドポイントは3つ+オマケ。まとめると、『期待してなかったけど意外と良きじゃん』
予想に反して反応良し
EchoAutoの動作はマイクで声を拾い、スマホアプリに伝達する役割を担っている。
つまりBluetoothを通じて『本体→ スマホ→本体→オーディオ』の順で経由し、声データに対してのアクションが転送されている。
初めて発売された車専用のスマートスピーカーだし、多少の反応の鈍さには目をつむろう。と諦めていたんだけど、予想外に速えじゃねえか。
マイクの声認識が優秀
車の密な空間だからか、今まで持ってたEchoデバイスの中でも1番声を拾ってくれるし、認識精度も高く感じる。
マイク孔が表面にビッシリ搭載されているからか、窓を開け風切音がバーっと鳴ってても、ちゃんと集音してくれたし、後部座席の妻ちゃんがサウンドが鳴ってる中で呼びかけても余裕で認識してくれた。
さすがにウルセーと感じるほどの大音量で音楽をかけていると、認識が甘い場面があったが、マイク性能は合格点。
ただEchoシリーズ全般に言える事だが、 『Alexa』とウェイクワードを発したら、一呼吸置くのが正確に聞き取ってもらえるコツ。つまり、過度の期待は厳禁ということだ。
家より Alexaが大活躍
運転中が主な使用時間になるんだけど、あることに気づいちゃったんだ。
それもそのはず。電話・メモといった、運転中は両手がハンドルを握っていて出来ないことが多いし、運転しながらアプリの切替・音楽の選曲・ラジオの局変更するのも事故につながるから危険。
声だと安全に操作できるし運転に全集中できるから、車にこそスマートスピーカーは必要なのかも。
【オマケ】車に Alexa君がいると驚かれる(ドヤれる)
友人・職場の人を同乗させると大抵EchoAutoの存在に驚かれるし、声操作を披露するとスゲーって反応が返ってくる。
同乗者との話題のタネにもなってくれるし、IT・ガジェットに造詣が深いと好感を持たれるかも!
まだそこまで普及していないからこそ、取り入れると上質なドライブエンターテイメントを届ける事が出来る。(毎回ドヤってます)
Echo Auto
イマイチなところ
いかにも「買いでっせ!」と良いところを紹介してきたが、悪いところも包み隠さずお伝えしよう。
悪い意味でもスマホありきなデバイス
EchoAutoはWi-Fiいらずでコントロールできるが、その代わりにAlexaアプリで連携したスマホを常時持ち歩いた状態で無ければ反応してもらえない。
最近ではスマホがおサイフ代わりになってるので置き忘れは大分減ったけど、スマホを忘れて車に乗り込んでしまった都度、不便を感じてしまう。
良い意味でも悪い意味でも、スマホへの依存をさらに高める結果となった。
スマホの通信状態に左右される
通勤ルートに電波の悪い場所がある。その場所を通過する時に指示すると青いライトが左右に動き続け最終的にはエラーになった。
当然、スマホの通信状態が悪ければ 反応も鈍くなるし、接続も不安定になる。今度、楽天モバイルにキャリア変更する予定だが、既に一抹の不安を抱えている。
データ消費で容量を圧迫してしまう
上記のとおり、EchoAuto自体がアクションするのではなく、ペアリングされたスマホ側でデータを消費して操作が行われている。
電話代を出来るだけ安く抑えるプランにしている方は、貴重なデータ容量を使ってしまい通信制限がかかる恐れがある。
私は5GB/月のプランを契約しているが幸いにも通信制限は起こっていない。だけどスマホの使い方って十人十色だから、これだけの容量があれば大丈夫と保証できない。
残量が脳内をチラつくのは正直ダルいし、通信量に余裕が無く、日々のスマホが快適に使えなくなるくらいならマジで買わないほうがいい。
総評
私自身、安全運転が捗るようになったし、最初は噛み噛みで伝えてたのもスムーズに指示出しできるようになり、声操作がより身近になった印象だ。
- 運転中のながらスマホをやめたい方
- ハンズフリーで音楽・ニュースを聴きたい方
- Alexaを使ってみたいけど声出すのが恥ずかしい方
- 同乗者に『なんか凄い』と喜ばせたい方
冒頭にもお伝えした通り、『買う人を選ぶデバイス』と感じた。
私自身、現状で満足しているんだけど、今すぐ買いか!?と問われると、そうでも無い気もする。
いつかはカーナビが Alexa搭載が発売されるかもしれないし、ゆくゆくは車自体が Alexaでコントロールできる未来があるかもしれない。
ただ5,000円以下で自身含め、周りをもワクワクさせてくれるデバイスってそうそう無いし、IoTライフの始めの一歩に丁度良いんじゃないかな。
特価になる事が多いから、Amazonのセール時を狙って是非手に入れてみて欲しい。
Echo Auto
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